不動産投資の成功率とほかの投資との違いとは？それぞれの特徴やリスク

副収入や老後資金の確保を目的として投資を始めたい場合、数ある投資方法の中から何を選択すべきか悩んでしまう人も多いでしょう。今回は不動産投資にフォーカスをあてて、概要や成功率、ほかの投資方法との違いについて解説します。不動産投資に挑戦しようと考えている人や興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

不動産投資の成功率とは？

不動産投資の成功率は、何を目的として投資するかによって大きく異なります。以下では、不動産投資の概要や成功率について詳しく解説します。

そもそも不動産投資とは

そもそも不動産投資とは、不動産を購入して運用・売却などをすることで利益を得る投資方法です。具体的には、アパートを一棟購入して貸し出し、家賃収入を得るといった内容が挙げられます。

不動産投資のために物件を購入する際は、ほとんどの人が銀行などから融資を受けてローンを組んでいます。

不動産投資の成功率はどのくらい？

不動産投資の成功率は、どのような目的で投資しているかによっても異なるのが特徴です。たとえばアパートを購入して家賃収入を得たい場合、不動産投資を副業扱いで始めるのであれば、収入の大小に関わらず「赤字でなければ成功」といえるでしょう。

実際に、副収入を得る目的で始める不動産投資では、6割程度が成功しています。対して、不動産投資の収入のみで生計を立てたいと考えている場合、副収入目的の場合と比較すると成功率は大きく下がります。

また、不動産投資は節税対策として行われることも多く、不動産投資で得た収入よりも経費が多ければ、給与所得から差し引くことも可能です。サラリーマンである程度年収がある人の場合、節税対策としては8割ほどの成功率となるでしょう。

不動産投資と株式投資、投資信託の比較

不動産投資以外の投資方法として、株式投資や投資信託が挙げられます。

株式投資は個人で株式を購入して売却益を得る投資方法であるのに対し、投資信託は運用のプロが投資家のお金を集めて運用する投資方法です。以下では、それぞれの概要と不動産投資との違いについて詳しく解説します。

不動産投資と株式投資の違い

株式投資とは、株式を購入し、売却する際の売却益を得る投資方法です。株式投資は非常に流動性が高い投資方法のひとつであり、平日の決められた時間内であれば好きなタイミングで売買できるのが魅力です。

さらに、株式を保有していることで企業の優待を受けられるケースもあります。不動産投資は株式投資のように日々の価格変動にアンテナを張っておく必要はなく、企業の経営状況や業界のニュースを受けて1日で価格が大きく変動するといったこともありません。

ただし、家賃収入という長期的な収入を前提とした投資方法であるため、株式投資のように短期間で大きな利益を得られるチャンスはなく、短期での運用を望む場合には向いていないでしょう。

不動産投資と投資信託の違い

投資信託とは、運用のプロが投資家から資金を集めて運用する投資方法です。投資信託にはさまざまな種類があり、リスクの少ない債権を中心として購入されるものや、比較的リスクが大きい外国の不動産投資を中心としたものなど、バリエーション豊富な商品の中から好きなものを購入することが可能です。

購入者が商品を選択して購入すると、集めたお金をプロの投資家が決められた複数の銘柄で運用します。中には毎月配当金が出る商品もあります。投資信託には投資が初めての人でも挑戦しやすい商品が多数あり、不動産投資はハードルが高いと感じる人にも人気です。

また、投資は1万円から始められるため、まずは少額から始めたいという人にもおすすめです。ただし、株式投資のような大きな価格変動がない分、不動産投資と同じく中長期的な目で見て運用する投資方法であることを頭に入れておきましょう。

投資におけるリスク管理の重要性

不動産投資に限ったことではありませんが、投資にリスクはつきものであるため、損をする可能性があるということを前提として投資を始めなければなりません。また、それぞれの投資方法に合わせたリスク管理により、思わぬリスクを回避できるよう備えておくことも重要です。

たとえば不動産投資の場合、借り手が見つからない空室リスクのほか、家賃の滞納や金利上昇、事故や災害のリスクなどが考えられます。特に、事故や災害の発生は可能性として高いものではありませんが、万が一起きてしまった場合は、建物の倒壊につながることもある大きなリスクです。

リスクの把握と対策を徹底して、予想外の借金を背負わなければならないような事態を避けることが重要となります。

まとめ

今回は、不動産投資の成功率や株式投資・投資信託との違い、リスク管理について詳しく解説しました。不動産投資は購入した不動産の貸し出し・売却によって利益を得る投資方法であり、副収入を得る目的や節税対策として取り入れられることが多いです。不動産投資で利益をプラスにすること自体は6割ほどの成功率であるものの、不動産投資の利益のみで生計を立てるのは非常にハードルが高くなります。また、不動産投資は株式投資のように一攫千金を狙えたり、短期間で売買するような投資方法とは異なり、中長期的な目で見て利益を得ていくものです。投資信託はリスクの小さい商品を少額から購入できるため、投資が初めての人に向いているでしょう。さらに、不動産投資には空き家リスクや災害リスクなどがあるため、リスク管理の徹底も重要となります。